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読書ガイド · 目標 10 · 不平等をなくそう

夢をまく人

6〜14歳

家庭と先生のための無料の読書ガイド:年齢別の問い、言葉、アクティビティ。

『夢をまく人』の表紙

この物語について

文:Ricardo Alcántara(Premio Lazarillo) 絵:Federico Delicado

『夢をまく人』は、国連のSDGsに1冊ずつ対応するEco Heroesの絵本17冊の第10巻で、目標10「不平等をなくそう」を扱います。文はRicardo Alcántara、絵はFederico Delicado。英語版の題名は The Sower of Dreams です。暴力をふるう継父から逃げ出したアルベルトは、戸口で眠りこんでしまいます。ホセ・アントニオは彼に一杯のミルクと、帰る場所と、楽器でいっぱいの部屋を差し出します。エル・システマの創設者ホセ・アントニオ・アブレウに着想を得た物語です。「ずるい」という感覚をすでに持っている子どもに、不平等という言葉と、それを変えられるという希望を同時に手渡す一冊です。このガイドには、年齢帯ごとの問い、言葉の説明、3つの活動をまとめました。絵本は会員ライブラリーの一部です。

話し合うテーマ

  • 不平等は不可避ではない
  • あらゆる出自の人々
  • 共に創る
  • 差別と仲間外れ
  • 音楽がつなぐ

話し合いの問い

6〜8歳

  1. 楽器でいっぱいの部屋に入ったとき、アルベルトはどんな気持ちだったと思う?
  2. みんなで一緒に何かを作ったことはある?一人で作るのと、何が違った?
  3. 自分にできることとは関係のない理由で、仲間に入れてもらえなかったことはあるかな。そのとき、どんな気持ちだった?
  4. きみのクラスのオーケストラを作るなら、だれにどんな楽器を渡す?

9〜11歳

  1. 「不平等は不可避ではない」とあります。「不可避」ってどういう意味?本当に変えられると思う?
  2. 5人に1人が、この1年のあいだに、ありのままの自分を理由に不当な扱いを受けたと答えています。どんな理由が多いと思う?
  3. オーケストラでは、違う楽器が違う音を出します。同じ音ばかりだったら、どうなる?
  4. 機会均等とは「スタートラインが同じ」こと。スタートが同じでも、ゴールに着けない人がいるのはなぜ?

12〜14歳

  1. 国連のターゲット10.3は、差別的な法律や慣行をなくし、「成果の不平等」を正すことを求めます。機会が平等なだけでは足りないのはどんな場合?
  2. ターゲット10.2は、年齢、性別、障害、人種、出自、宗教、経済的地位にかかわらず全ての人を包含すること。きみの学校で、仲間に入りにくいと感じている人がいるとしたら、何がそうさせていると思う?
  3. 絵本は「共に創るとき、私たちは皆高め合う」と言います。これは理想論?それとも実際に起きること?例を挙げてみよう。
  4. 国と国のあいだの不平等は、人と人のあいだの不平等とどうつながっている?

覚えたい言葉

不平等
持っているものやチャンスに、人によって大きな差があること。
差別
人種や性別、出自などを理由に、人を不公平に扱うこと。
出自
どこで、どんな家族のもとに生まれたか。
境遇
その人が置かれている暮らしの状況。
機会均等
だれにも同じチャンスがあること。スタートラインが同じということ。
包含(インクルージョン)
だれも仲間外れにせず、みんなが加われるようにすること。
指揮者
オーケストラの前に立ち、みんなの音を一つに合わせる人。
オーケストラ
たくさんの楽器が集まって、一つの音楽を演奏するグループ。
不可避
避けられない、必ずそうなるということ。

アクティビティ

30分

同じレース、ちがうスタート

用意するもの

  • 小さな紙カード
  • 鉛筆
  • 広い場所(教室の後ろや廊下)

手順

  1. 架空の人物カードを作って配ります(「学校に図書館がある」「家ではちがう言葉を話す」「自転車を持っている」など)。
  2. 全員が同じ線に並びます。自分の人物が持っている有利な点1つにつき、1歩前に進みます。
  3. そのまま「ゴール」まで歩き、だれが先に着いたかを見ます。
  4. ゴールまでの道のりは公平だったか話し合います。
  5. 今度は、後ろの人が追いつけるルールをみんなで一つ考え、もう一度やってみます。

20分

教室のオーケストラ

用意するもの

  • 身の回りのもの(鉛筆、机、手、声)

手順

  1. 一人ひとりが、自分だけの音を一つ決めます(机をたたく、手をこする、口笛など)。
  2. 一人が指揮者になり、指さした人が音を出し、手を下ろしたら止めます。
  3. 全員の音を重ねたときと、一人だけのときを聞き比べます。
  4. 音を出さない人が一人でもいたら、何が変わるか話します。

15分

「ありのままの自分」の名札

用意するもの

  • 紙
  • 色鉛筆

手順

  1. 名札に、自分の名前と、自分を表す言葉を3つ書きます(好きなこと、話す言葉、家族のことなど)。
  2. その3つのうち、だれかに笑われたりからかわれたりしそうなものはあるか、一人で考えます。
  3. ペアで名札を交換し、相手の3つについて、いいところを一つずつ伝えて返します。
  4. クラス全員の名札を壁に並べ、オーケストラの楽器のように違いを眺めます。

目標10とのつながり

目標10は、人と人、国と国のあいだの不平等を減らすことを求めます。ターゲット10.3は、差別的な法律や慣行をなくし、機会均等を確保して成果の不平等を正すこと。10.2は、出自や宗教、経済的地位などにかかわらず全ての人を包含することです。過去12か月に差別を受けたと答えた人は5人に1人。『夢をまく人』は、その5人全員を一つのオーケストラに座らせます。

目標10「不平等をなくそう」のすべて →

よくある質問

『夢をまく人』は何歳向けですか?

6歳ごろから読み聞かせとして、14歳ごろまでひとり読みとして楽しめます。小さな子には仲間外れの話から、中学生には差別や機会均等の話まで広げられるよう、このガイドの問いは6〜8歳、9〜11歳、12〜14歳の3つの年齢帯に分けています。

絵本はどうやって読みますか?

『夢をまく人』は、Eco Heroesの家族プランまたは学校プランに含まれる17冊の絵本の1冊で、スマートフォンやタブレット、パソコンのブラウザで読みます。刊行は英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、カタルーニャ語、デンマーク語の8言語で、日本語版はないため、絵本そのものは英語版で読みます。この読書ガイドと、サイト、ゲーム、クイズ、動画、授業案は日本語で使えます。

このガイドの数字はどこから来ていますか?

このサイトの目標10のページからです。同ページは「持続可能な開発目標(SDGs)報告2026(UN DESA)」を出典とし、数値は2026年7月発表のものです。目標ページが更新されたときに、このガイドも更新します。

本を全部読む

『夢をまく人』は、家族プランまたは学校プランのメンバー向けEco Heroesライブラリーで読めます。このガイドは公開されています。家庭でも教室でも自由にお使いください。