読書ガイド · 目標 1 · 貧困をなくそう
木々の女性
6〜14歳
家庭と先生のための無料の読書ガイド:年齢別の問い、言葉、アクティビティ。
この物語について
『木々の女性』は、国連のSDGsに1冊ずつ対応するEco Heroesの絵本17冊の第1巻で、目標1「貧困をなくそう」を扱います。文はRicardo Alcántara、絵はNoemí Villamuza。英語版の題名は The Tree Woman です。主人公の女性は、貧困がお金だけの問題ではなく、土地や権利、共同体へのアクセスに関わるものだと学びます。彼女は行く先々で変化の種をまき、村を一本ずつ木を植えるように変えていきます。数字ではなく、ひとりの根気強い仕事を通して「貧困がない」とはどういうことかを見せる一冊です。家庭の読み聞かせにも教室の共読にも向き、目標1のページや動画、クイズと並べて使えます。このガイドには、年齢帯ごとの問い、言葉の説明、3つの活動をまとめました。絵本は会員ライブラリーの一部です。
話し合うテーマ
- お金だけではない貧困
- 土地・権利・共同体
- 根気強さと小さな行動
- 木と土地
- ひとりの人が場所を変える
話し合いの問い
6〜8歳
- 木々の女性は、木を植えるとき、どんなことが起こればいいなと思っていたのかな?
- 毎日なくては困るものを3つ挙げてみよう。そのうち、お金で買うものはどれ?お金では買えないものはどれ?
- 困ったとき、きみの家族を助けてくれるのはだれ?今週、きみがだれかを助けられることはあるかな?
- 自分の通りを良くするために、一つだけ何かを植えられるとしたら、何を植える?
9〜11歳
- この絵本は、貧困はお金だけの問題ではないと言います。お金のほかに、人に足りなくなるものは何だろう?
- 木を植えることが、一つの庭ではなく村全体を変えるのはなぜだと思う?
- だれかを一度助けることと、仕組みそのものを変えることは、どう違う?
- 毎週くり返せる小さな行動で、1年たつと大きな差になるものは何かな?
12〜14歳
- 物語は貧困を、土地、権利、共同体へのアクセスと結びつけます。一つ選んで、それを失うと、働いていても家族が貧しいままになる理由を説明してみよう。
- 木々の女性は村を一本ずつ変えていきます。ゆっくりした変化も本当の変化と言える?足りない場面はどんなときだろう?
- 国連のターゲット1.1は、2030年までにあらゆる場所で極度の貧困を終わらせること。ある国が順調かどうかを判断するには、何を知る必要がある?
- 自分のまちのどこに貧困が見える?その背景にある仕組み(賃金、住まい、物価など)は何だろう?
覚えたい言葉
- 貧困
- 食べ物、住まい、医療、学校など、暮らしに欠かせないもののためのお金や資源が足りないこと。
- 極度の貧困
- 1日およそ3ドル未満で暮らすこと。世界銀行が世界の最も貧しい人を数えるときの線。
- アクセス
- 土地や安全な水、学校などに、実際にたどり着いて使えること。
- 権利
- 安全、教育、物事を決めるときに意見を言うことなど、すべての人に当たり前にあるべきもの。
- 共同体
- 同じ場所に暮らし、お互いを気にかけている、まわりの人たち。
- 種
- 植物の、新しい植物に育つ小さな部分。この物語では、大きく育つ小さな行動のことでもある。
- 変える
- 何かをすっかり別のものにすること。木のない村が緑の村になるように。
- 尊厳
- 大切な人として扱われ、自分でも自分を大切にすること。
- 必要なものと欲しいもの
- 必要なものはないと暮らせないもの。欲しいものはあるとうれしいもの。
アクティビティ
20分
必要なもの?欲しいもの?
用意するもの
- 紙
- 鉛筆
- 古い雑誌やチラシ(あれば)
手順
- 紙のまん中に線を引き、片側に「必要」、もう片側に「欲しい」と書きます。
- 家族が本当に必要なものを5つ、あればうれしいだけのものを5つ書きます。雑誌があれば写真を切って貼ります。
- 迷うものについて話します。スマートフォンは必要?欲しい?それは人によって違う?
- 最後に一人ずつ一文で。自分で手に入れたわけではないのに持っているもの、だれかががんばって用意しているのに当たり前だと思っているもの。
30分
一つ植えてみよう
用意するもの
- ヨーグルトの空き容器か小さな植木鉢
- 土
- 台所にある乾いた豆やレンズ豆
- 水
手順
- 容器に土を入れ、指一本分の深さに豆を押し込み、水をやります。
- 窓辺に置き、2日に一度少しだけ水をやります。週に一度、様子を絵にかきます。
- 芽を待つあいだに、木々の女性は何を待たなければならなかったか、なぜ続けられたのかを話します。
- 芽が出たら、外のどこに植えられるか、だれが世話をするかを一緒に決めます。
25分
まちを支える仕事の地図
用意するもの
- 紙
- 鉛筆
- 短い散歩か、窓からの眺め
手順
- 近所を歩きながら、または思い浮かべながら、まちが回っていくために必要な仕事をすべて書き出します。ごみの収集、角のお店、バスの運転手、街灯を直す人など。
- それぞれの仕事の横に、だれがしているか、その人にお礼を言ったことがあるかを書きます。
- そのなかで、暮らしていけるだけの収入が得られる仕事はどれか、どうすれば調べられるかを話し合います。
- リストから一人選び、今週お礼を伝えます。
目標1とのつながり
目標1は、あらゆる形態の貧困を終わらせることを求めます。ターゲット1.1は2030年までに全ての人々の極度の貧困を終わらせること、1.2は各国の定義に沿って貧困を半減させることです。1日3.00ドル(2021年価格)未満で暮らす人は8.37億人、およそ10人に1人です。『木々の女性』はその数字を、一つの村、ひとりの女性、一本の木の大きさにします。
目標1「貧困をなくそう」のすべて →よくある質問
『木々の女性』は何歳向けですか?
6歳ごろからは読み聞かせとして、14歳ごろまではひとり読みとして楽しめます。このガイドの問いは6〜8歳、9〜11歳、12〜14歳の3つの年齢帯に分けているので、同じ一冊を家族でも、小学校全体でも使えます。
絵本はどうやって読みますか?
『木々の女性』は、Eco Heroesの家族プランまたは学校プランに含まれる17冊の絵本の1冊で、スマートフォンやタブレット、パソコンのブラウザで読みます。刊行は英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、カタルーニャ語、デンマーク語の8言語で、日本語版はないため、絵本そのものは英語版で読みます。この読書ガイドと、サイト、ゲーム、クイズ、動画、授業案は日本語で使えます。
目標1について、先に試せるものはありますか?
あります。目標1のページ、ミッション動画、ゲームの最初の章、クイズは、アカウント登録なしで無料で使えます。扱っているターゲットと数字は、このガイドと同じです。