読書ガイド · 目標 8 · 働きがいも
母のまなざし
6〜14歳
家庭と先生のための無料の読書ガイド:年齢別の問い、言葉、アクティビティ。
この物語について
『母のまなざし』は、国連のSDGsに1冊ずつ対応するEco Heroesの絵本17冊の第8巻で、目標8「働きがいも」を扱います。文はRicardo Alcántara、絵はJordi Vila Delclòs。英語版の題名は His Mother's Gaze です。ロベン島の小さな独房で、ネルソンという名の囚人が月を見上げ、羊飼いの少年ロリシュラシュラだったころと、夕暮れに家へ帰ったときの母のまなざしを思い出します。ネルソン・マンデラに着想を得た物語です。「仕事」をお金をもらうことだと思っている子どもに、働くことの意味をもう一段深く考えさせる一冊で、児童労働の話にもつながります。このガイドには、年齢帯ごとの問い、言葉の説明、大人にインタビューする活動を含む3つの活動をまとめました。絵本は会員ライブラリーの一部です。
話し合うテーマ
- 働きがいのある仕事
- 尊厳と自由
- 母のまなざし
- 児童労働
- 自分の運命を形づくる
話し合いの問い
6〜8歳
- お母さんのまなざしは「あなたは世界を変える」と言っていました。だれかに、そんなふうに見つめられたことはある?
- きみの家族は、どんな仕事をしている?その仕事がなかったら、だれが困る?
- 大きくなったら、どんな仕事をしてみたい?それはなぜ?
- お手伝いと「働く」は、同じ?違う?
9〜11歳
- 「働きがいのある仕事は単なる職ではない」とあります。お金のほかに、仕事が人にくれるものは何?
- 「いい仕事」って、どんな仕事だろう。お金?安全?尊敬されること?それとも、ほかの何か?
- 1億3800万人の子どもが児童労働をしています。働かされると、子どもは何を失う?
- まなざし一つで人が変わることはあると思う?自分を信じてくれる人がいると、何が違う?
12〜14歳
- 国連のターゲット8.7は、2025年までにあらゆる形態の児童労働をなくすことでしたが、期限は過ぎました。約束が守られなかったとき、だれが何をすべきだと思う?
- ターゲット8.5は同一労働同一賃金を求めます。同じ仕事で賃金が違うのは、どんな場面で起きている?
- 絵本は仕事を「自らの運命を形づくる権利」と呼びます。仕事を選べない人がいるとしたら、それはどんな理由から?
- きみが買うものの中に、子どもが作ったものはないと言い切れる?どうすれば確かめられる?
覚えたい言葉
- 働きがい
- この仕事をしてよかった、と感じられること。
- 尊厳
- 一人の大切な人として、きちんと扱われること。
- 自由
- 自分のことを自分で決められること。
- 権利
- すべての人に当たり前にあるべきもの。働くこと、学ぶこと、休むことも含まれる。
- 児童労働
- 子どもが、学校や遊び、安全を奪われるような仕事をさせられること。
- 賃金
- 働いたことに対して支払われるお金。
- 同一労働同一賃金
- 同じ仕事をしたら、だれでも同じお金をもらえるという考え方。
- まなざし
- だれかを見つめる目。その目が伝える気持ち。
- 運命
- その人の人生がどうなっていくか。絵本では、自分で形づくれるものとして語られる。
アクティビティ
30分
大人にインタビューしよう
用意するもの
- 紙
- 鉛筆
- インタビューを受けてくれる大人
手順
- 知り合いの大人に10分間、初めての仕事についてインタビューします。何歳だったか、いくらもらったか、何が大変だったか。
- 質問を一つ足します。「その仕事に、働きがいはありましたか?」
- 答えを紙にまとめ、驚いたことを1つ、みんなに発表します。
- できれば、もう一人別の大人にも同じ質問をして、答えを比べます。
- 二人の答えから、「いい仕事」に共通するものを一つ見つけます。
20分
まなざしの手紙
用意するもの
- 紙
- 鉛筆
- 封筒(あれば)
手順
- 自分を信じてくれている人を一人思い浮かべます。
- その人が自分をどんな目で見ていると思うか、一文で書きます。
- 今度は自分が、だれかに向けて「あなたは〜できる」と書きます。
- 渡せるなら渡し、渡せなければ机の中にしまって、一年後に読み返します。
15分
一日の仕事をたどる
用意するもの
- 紙
- 鉛筆
手順
- 朝起きてから寝るまでに使ったものを10個書き出します(パン、靴、鉛筆、バスなど)。
- それぞれを作った人、運んだ人、売った人がいることを矢印で書き足します。
- そのうち、子どもが働かされている可能性のある品物はどれか話し合います。
- 一つ選んで、作っている人の様子を調べる宿題にします。
目標8とのつながり
目標8は、全ての人に働きがいのある仕事を求めます。ターゲット8.7の、2025年までに児童労働をなくすという約束は、期限が過ぎても達成されていません。8.5は同一労働同一賃金の実現です。今も児童労働をしている子どもは1.38億人、世界の子どもの8%近くです。『母のまなざし』は、仕事を尊厳と自由の問題として子どもに手渡します。
目標8「働きがいも」のすべて →よくある質問
『母のまなざし』は何歳向けですか?
6歳ごろから読み聞かせとして、14歳ごろまでひとり読みとして楽しめます。小さな子には家族の仕事の話から、中学生には児童労働や賃金の話まで広げられるよう、このガイドの問いは6〜8歳、9〜11歳、12〜14歳の3つの年齢帯に分けています。
絵本はどうやって読みますか?
『母のまなざし』は、Eco Heroesの家族プランまたは学校プランに含まれる17冊の絵本の1冊で、スマートフォンやタブレット、パソコンのブラウザで読みます。刊行は英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、カタルーニャ語、デンマーク語の8言語で、日本語版はないため、絵本そのものは英語版で読みます。この読書ガイドと、サイト、ゲーム、クイズ、動画、授業案は日本語で使えます。
このガイドの数字はどこから来ていますか?
このサイトの目標8のページからです。同ページは「持続可能な開発目標(SDGs)報告2026(UN DESA)」を出典とし、数値は2026年7月発表のものです。目標ページが更新されたときに、このガイドも更新します。